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小学生の頃読んだ本

先日、NHK BS2の蔵出しエンターテーメントで坂本九さんがホスト役をつとめる番組でゲストが江戸屋猫八さんの回が放送されていた。
 DVDに録画したものをやっと見ることが出来た。
 やっぱり大好きだ。芸もさることながら、ほっこりとした語り口調、姿、雰囲気。見ていてとても安心するし、幸せになる。
 番組内で、ご自身の私生活についても語っている部分があり、小学校の頃、初めて手にした彼の著書「二足のわらじをはいた猫」を強く思い出した。
 猫八さんは第2次世界大戦に召集により南方戦線を転々とし、軍務中に広島で被爆されている。
 子供向けの本だったので南方戦線や広島での事はあまりこの本には書かれていなかったと思うが、兵隊さんである猫八さんのつらさがよく判る内容になっていて、思えば戦争や原爆について考えるきっかけをもらった本だった。魅力的な内容に一発でファンになり、自分にとって名前を認識していわゆる自分のご贔屓さとうっとりする芸人さん第一号となった。

 この本はポプラ社の子供向けの自伝シリーズ「のびのび人生論」のうちの一冊なんだけど、このシリーズは本当に良質だった。「僕の教科書は映画だった」で淀川長治さんに傾倒し、石森章太郎さんのお姉さんに憧れ、田辺聖子さんで戦時中に少女時代を過ごすという事がどういう事かに考えさせられ、林家木久蔵さんで先代の正蔵師匠が大好きになり、献体や移植(角膜移植)を知り、考えるようになったり、ますます落語にはまっていったりしたんだよなぁ。
 怪しげな小学生の出来上がりである。

淀川さんなどほとんど長年ほとんど信者のように傾倒していたので映画だけでなくマナー、礼儀、考え方、色々なものに対する姿勢など随分影響を受けた。今でも憧れの尊敬する大人だ。(そのわりに粗雑な自分が情けなくなるが。)

 「うたの心を生きた人々」を通じて今現在、一番大好きな詩人「山之口貘」さんに出会ったのもこのシリーズに出会ったのも小学校の図書館でだった。

何時、その本(や音楽、絵、芸能でも芝居でもなんだけど)に出会うかというのは運命だと思う。
 長年寄り添って支えてくれるそれらのものに本当に感謝する3号なのです。